All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

『ピノッキオの冒険』"Le Avventure di Pinocchio" (1972)

 Hugoさんのエントリー (Hugo Strikes Back!: PINOCHO) で、『子供の頃から「ピノキオ」の話が嫌いで嫌いで―』のくだりを読んで、 大昔に自分が「ピノキオ」でショックを受けたことを唐突に思い出した。

 私の「ピノキオ」との出会いは、多分童話だと思うのだが、同時に、当時弟がディズニー絵本の「ピノキオ」を持っていて、どちらかといえばその絵の印象が強く、悪役のキツネもネコもなんとなく可愛いらしいキャラクターと感じていた。ところが、小学3年生の時、NHKで実写版の「ピノキオ」の連続番組が放送され、それを見た私はとにかく驚いてしまった。貧乏貧乏している町並みの所為か雰囲気が暗いし、ジェペット爺さん以外の大人たちは皆あくどいというか恐ろしい顔つきだし、その中でも確かに妖精は美しかったがどこか毒があるし、キツネとネコも異様に怖いし、全然可愛くない。けれども毎日見続けた。

 私を惹きつけたのは、ストーリーより何より挿入曲だった。放送終了後もその印象的なメロディーがしばらく頭から離れなかった。同じ曲なのに、ピノキオが走って逃げる場面や愉快な場面では、速いピッチ。寂しい場面ではゆっくりと流れ、おかしかったり悲しかったりと印象が変化する素晴らしい曲だった。それで、毎回毎回見てはボロボロ涙をこぼしていた私。その気持ちは「ピノキオのばかーっ!」である。

 折角30年以上ぶりに思い出したので、ちょっと検索してみたらナントDVDが発売されていた。(参照)そして、曲やトレイラーもYouTubeで発見。

フランソワ・ド・ルーベ (François de Roubaix) 作曲のテーマ曲 *1
Le Avventure di Pinocchio TRAILER

Control Soundtrack

 ドキュメンタリー映画も今月から公開されているようだけど、その前のアントン・コービン映画「コントロール」サウンドトラックが私の最近のヘビロテ。映画は未見だけどね。カスタマーレビューには“24 Hour Party People”のサントラの方が聴き得とあるが、個人的にハッピー・マンデイズはいらないので、こちらのサントラの方が好き。 get here

Control

Control