All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

『深沢七郎の滅亡対談(ちくま文庫1993)』の表紙


:: 本と屁爆弾 : 熱血便所討論・ウンコが先かションベンが先か *1

 こちらのエントリーを拝読し、即日Amazonマーケットプレイスで注文した本。
 本日手元に届いたのだが、横尾忠則氏デザインの表紙カバーを一目見て、昔の記憶が蘇った。深沢先生の顔の周りにベタベタと貼られたヴィクトリアン・シール (参照)に見覚えがある。
 私が20歳の時に訪れたNYCの美術館― 名前は失念したが、有名なグッゲンハイム美術館のすぐそばにある古い建物の美術館(若しくはギャラリー)の売店で見つけ、可愛さに惹かれ何冊もまとめ買いしたシールブックに確かにあった絵柄だ。ああー、何かいろいろ思い出す。
 それまで私はこうした類の絵柄シールを見たことがなかったので、かなり上機嫌で、シールブック数冊を入れた大きな紙袋を抱え、セントラルパーク近くのチャイニーズレストラン*2に入り、冷たいヌードルを注文した。7月上旬で歩き回ると汗ばむ陽気だったし、冷やし中華っぽいものが食べたかったので注文したのだが、運ばれてきたものは甘いゴマだれ味で私の求めていたお酢のきいた味ではなかったので半分以上も残してしまった。支払いを済ませて、フォーチュンクッキー(これは映画で見て知っていた)と、取ってのついた白い紙箱(確かめもせずに受け取る)を貰い、ぶらぶら歩いているうちに、ふいにまた先程買ったシールブックが見たくなって袋から1冊取り出してみると、下のほうが濡れて黒ずんでいる。驚いて紙袋の中を見ると、レストランで貰った白い紙箱の中身が私の残したヌードルで、しかもビニールコーティングも何もされてない紙箱ゆえに汁で外側までべちょべちょ状態。一緒に入れていた美しいヴィクトリアン・シールブックのページに汁が染み付いて臭いも!うわあと心の中で叫んで(多分)道端のゴミ集積所にそのまま白い箱を捨てたよ。一人だったし、そんな食べ残しをお持ち帰りさせるなんて知らなかったし。以上、20年以上前の出来事。
 (from)

*1:はてダの方に過去記事集としてリンクされていました。http://d.hatena.ne.jp/hebakudan/20090205

*2:追記:Jasmin's Eraという広東料理店。場所は73 W. 71st St.  このページに載っている。