All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

下田ひかり個展 「後の世の人々について」The Artcomplex Center of Tokyo : 12/3〜12/8


現代アーティストの下田ひかりさんより個展のお知らせが届いたので、告知します。
彼女が描く絵の多くは、正面からこちらをじっと見つめる子供たちであり、その表情がとても印象的です。個人的には、2011年以降の絵の変化にかなり驚いています。東京での個展は、昨年の「神さまの死んだ国で」以来、ちょうど一年ぶりですね。私は、昨年はヴァニラ画廊での個展も含め、全く観に行けなかったので、今回はぜひ行きたいです。

下田ひかり個展「後の世の人々について」

会  期:2013年12月3日(火)〜12月8日(日)
開廊時間:12:00-22:00(最終日は17時まで)
会  場:The Art complex Center of Tokyo 2F ACT1
レセプションパーティー 12月3日(火)17:00〜20:00(どなたでもご参加頂けます)

HIKARI SHIMODA 下田ひかり



関連ログ:All Tomorrow’s Girls - 下田ひかり


追記:2013-12-07
会期終了日の前日である本日、夕方に少し時間が出来たので、出先から家に帰る途中に会場へ立ち寄りました。流石、人気画家の個展とあって、会場内は、展示されている作品全ての前に、一人か二人は立って観ている状況でした。しかも、殆どの絵が売約済み。在廊されていた下田さんは大変若くて、お肌がピカピカに輝いてました。

久しぶりに観た下田さんの絵は、キラキラしたシールをたくさん貼ったり、漫画の吹き出しのように言葉が散りばめられていて、一見ポップでファンシーな色使いの作品。けれどその中には黒い部分、日常に潜む個人の絶望が共存しているようだった。首に横一文字の傷がある男の子の絵は、痛々しくて重かったなぁ…。

下田さんはここ二年ほど、ご自分の作品に、生と死、希望と絶望といった「相対する物事」を意識的に取り入れて来たと仰っています。子供の目が左右で違うのも明と暗を意識的に取り入れた結果であり、荒廃した世界が明るく色とりどりなのも「相対」を強く意識したからとのこと。さらに、今回の個展では、言葉を絵の中に重ね、絵と言葉が同一平面上に存在することで見えてくる新しい感覚について思考していきたいと仰っていました。