おひめさまえ
先日送られてきた千趣会のカタログの中に、『ほけん貴族L』という医療保険の案内書が同封されていたのだが、その表紙絵がなんと!少女絵の巨匠、高橋真琴先生の“おひめさまえ”だった為、私の心は一気に70年代初期に飛んだ。
高橋真琴先生といえば、私が小学1,2年生の頃は、ぬりえ・お絵かき帳・きせかえ人形帳・筆箱・色鉛筆・便箋…といった文房具の他、名作童話の挿絵や少女雑誌などで先生の“おひめさまえ”を見ない日はないというほど、当時の少女漫画界を席巻していた。広いつばのお帽子にはたっぷりの花々が飾られ、その下にはロットを数十本は使用したであろう長い巻き髪が広がり、顔の半分を占める大きなまんまる瞳には星屑が10個以上…。昔も現在も全く変わらない先生の絵に私はノスタルジーを感じて、小学3年生の娘にその案内書の表紙絵を嬉々として見せたのだが、彼女は全く関心を示さなかった。70年代に貧乏な少女時代を過ごした私とは違い、もはや娘にとってお姫様の世界は憧れの世界ではないのだろう。
□高橋真琴(真琴画廊)公式サイト、「真琴るーむ」
□ギャラリー小さい芽 (真琴先生のお姿が…)

- 作者: 高橋真琴
- 出版社/メーカー: PARCO出版
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: 単行本
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