All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

book

アシリパさんと杉元の会話から

アシリパ :エゾフクロウは一生同じ相手と暮らす それなのに毎年この時期夜になると鳴き合って求愛するんだ 杉 元 :へえ〜 一途だね アシリパ :不安だから相手の気持ちを確かめ合うんじゃないか? 杉 元 :もし片方が死んだときは? アシリパ :そのときは…

ひとりの人間が、ほかのもうひとりの人間を多少とも必要としている様子を見せはじめると、このもうひとりの方がさっと遠ざかるのはなぜか。重力のため。 (筑摩書房『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ著/田辺保訳 P.010 より) あるひとつのものが、よいもの…

"Please, Please, Please, Let Me Get What I Want" by The Smiths

THE BRADY BLOGで、ブレイディみかこ氏が、『寒くなると聞きたくなる曲』として紹介していたを目にし、私も久しぶりに聴いている。 変わるにはいい時だ こんなめぐりあわせで 善人も悪人になってしまう だからお願いだ どうかぼくに 欲しいものを手に入れさ…

Guido Crepax "Histoire d'O, 1975"

←Click it! クリックで拡大 Guido Crepax - Comic Art Member Gallery Results - Page 1 ↑コミックの原画を売っているコレクターもいて、1ページ分の売値が7500ユーロとある。日本円で約103万2千円也。凄いなあ...。 O嬢の物語〈1〉 (E´.T.insolite)作者: グ…

伊丹十三

古典的な謎々がある。 「だれもいない森の奥で、巨きな木が倒れるとき、音はするだろうか、しないだろうか」 私がこの謎々が好きなのは、イメージが美しいからである。青い青い空の下、目にしみるような緑の原始林が陽を浴びて拡がっている。と、一本の巨木…

『文士の時代』

昭和を代表する写真家のひとり、林忠彦(大正7年3月5日 - 平成2年12月18日)の写真集『文士の時代』(朝日文庫)が面白い。あとがきを読むと、この本に収められた121人の作家は、氏が、いかにも文士らしい文士をピックアップしてまとめたとある。写真に添え…

‘I Only Want You To Love Me’ – Miles Aldridge

(Via) Miles Aldridge : Somerset House 10 July – 29 September 2013 ロンドンを拠点に活躍しているファッション写真家、マイルス・オルドリッチの初の写真集出版記念として、ロンドンにある美術館Somerset House内で、9月29日まで個展が開催されています。…

ただ、すでに兆をこえる羊のうちのたった一頭が、私の未成年の日に行方不明にな ったことが心にかかり、その数えまちがいの罪について糺そうとするときに、 なぜだか私は、一人の女のことを思い出さないわけにはいかないのだ。 たった一夜だけ、私と一緒に幻…

講談社 HUGE LATEST ISSUE

レオス・カラックスが表紙。レオス・カラックスの他に、ハーモニー・コリンのインタビュー記事も。 関連ログ: All Tomorrow’s Girls - Leos Carax

グレン・グールドの逸話

グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)作者: グレン・グールド,ジョナサン・コット,宮澤淳一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/10/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (21件) を見る最近読んで面白かった本。表紙の写真…

阿部薫

「別にあなたじゃなくても構わないのだ」とつぶやく。すると彼は大真面目に、「手に入れようとするものに対してしつこくなるのは当然だ。君にはしつこさが足りない。本質を別のものにすり替えるか諦めようとする。大事なものに向き合っていることに気付いて…

Kathy Acker (1947 – 1997)

Michel Delsol Photography 血みどろ臓物ハイスクール このこと以外あたしは知らない 親も教師もボーイフレンドも みんな出ていけ (キャシー・アッカー著 渡辺佐智江訳『血みどろ臓物ハイスクール』p.259より)

読書ってなんだ?

(Via)

午前中暇だったので

部屋の片隅にある積読からなにか読もうと見ると、『重力と恩寵』(ちくま学芸文庫)があった。どうして買ってあるのだろうと思いつつ、背表紙を見たら1200円もしていた。家計を預かる主婦の買い物じゃないね。パラパラとページを捲っているうちに、ふと思い…

「アンデルセンのおひめさま にんぎょひめ」

本日配信されてきた復刊ドットコムのメルマガで知った情報。 少女画の巨匠・高橋真琴先生のイラストが満載の「にんぎょひめ」「おやゆびひめ」「はくちょうの王子」収録の豪華絵本が刊行決定とのこと。これを目にして、自分がだいぶ前にリクエスト投票してい…

Behind Photographs - Tim Mantoani

誰でも一度は見たことがあるような有名写真を、撮影した写真家本人が持って写っている写真集。これは、肖像写真で有名な写真家ティム・マントアニのプロジェクト「写真の背後」。20×24インチの大型ポラロイドを使って撮影されている。 Behind Photographs: A…

暑くて溶けそう…

脳みそが。 って、別に猛暑日じゃなくても、脳が半分溶けかけてボケが始まっている感もある私ですが、元気にしております。 こんな暑い時期に、読書感想文の課題とか出すのってどうよと、読書は秋の季節だろうと、学校に文句のひとつも言いたくなりますが、…

天井桟敷の人々が語った土方巽のエピソード

私は腰痛に悩まされる度に、家にいる間は、医療用の白いコルセットをするのが習慣になってしまった。格好悪いし、外す際もマジックテープがバリバリ言って本当にダサい。けれど、するのとしないのとでは明らかに腰の軽さが違う。 白いコルセットといえば、2…

Charlotte Rampling as Venus in Furs by Helmut Newton

(Via) Charlotte Rampling by Helmut Newton, 1973 :: All Tomorrow’s Girls - Helmut Newton 「毛皮を着たヴィーナス」と言えば、レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホによる小説の題名。けれど、私が最初にこのタイトルを知ったのは、ヴェルヴェット・ア…

今年は故隆慶一郎先生三昧

「bookカテ」のエントリーが他のに比べて極端に少ないのは、そもそも大した量を読んでいないことに加え、読了した本の話は、その時々に会った友人と話したり、twitterでつぶやいたりして自己満足してしまっているというのが大きい理由。あと、自分がレビュー…

Anthony Goicolea "Fictions"

Fictions作者: Anthony Goicolea出版社/メーカー: Twin Palms Pub発売日: 2010/01/01メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (1件) を見る 関連ログ:All Tomorrow’s Girls - Anthony Goicolea

おてんばルル

なんと原作者はイヴ・サンローラン!

Mark Ryden's Snow Yak postcard set

The Snow Yak Show: Microportfolio 6 (Postcard Book)作者: Mark Ryden出版社/メーカー: Last Gasp of San Francisco発売日: 2009/12/15メディア: Card Book購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (1件) を見る (Via) 関連ログ:All Tomorrow’s Gir…

John Water's house in Baltimore by Todd Oldham.

whoranging at home with john waters: "place space" hmmm... 素晴らしい。あらゆる部屋に食品見本のようなプラスチックの食べ物が置いてあるのが面白い。例えば、トイレの上にクッキーが並んでいたり。:D John Waters (Place Space)作者: Todd Oldham,Cind…

年末に買った本

引越し後間もないという理由で、昨年暮れは家の大掃除をさぼった。それで、空いた時間に読もうと、たまたま時間潰しに入った本屋で文庫本をまとめ買い。まとめ買いといっても、大した量ではないが。で、と、本当はまとめ買いする前に、中途半端に読んで部屋…

『死ぬことと見つけたり』

死ぬことと見つけたり〈上〉 (新潮文庫)作者: 隆慶一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/08/30メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 844回この商品を含むブログ (62件) を見る死ぬことと見つけたり〈下〉 (新潮文庫)作者: 隆慶一郎出版社/メーカー: 新潮…

Chinese foot binding

(Image from) Bounded Patriachy by Julia Linzey ( Via) 上記、本のタイトル「Splendid Slippers: A Thousand Years of an Erotic Tradition」は確かにその通りなのでしょうが、その美しい刺繍の靴を履く為の足の作り方を知ってしまうと…… :: Hugo Strikes …

夏休み中の読書

私には小学5年生の娘がいるのですが、大の読書好きで、学校では図書委員もやっている。夏休み中の読書量といったら相当のもので、我々家族が寝た後でもこっそり布団の中で読んでいるらしく、350ページ程の本だと2日に1冊位のペースで読了している。特に夢中…

『深沢七郎の滅亡対談(ちくま文庫1993)』の表紙

:: 本と屁爆弾 : 熱血便所討論・ウンコが先かションベンが先か *1 こちらのエントリーを拝読し、即日Amazonマーケットプレイスで注文した本。 本日手元に届いたのだが、横尾忠則氏デザインの表紙カバーを一目見て、昔の記憶が蘇った。深沢先生の顔の周りにベ…

本日母の日に

娘の塾の保護者会に出かける。帰宅するとテーブルにお土産の紙袋があって、中身はシェ松尾のマカロン(私の好物)と、坂東眞理子氏の本が2冊入っていた。実は、今秋に坂東氏の講演会を企画していて、既に内諾はもらっているのだが、肝心の著作は読んだ事が…