All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

そういえばブックレビュー…というほどのものではないが

このところ全然書いてなかった。最近読んだ2冊は、どちらもサラサラと軽く就寝前のお供に一晩で読んでしまった。

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

こちらはタイトルが効いているが中身はそんなことはなく、一言で言えば軽薄短小の80年代を振り返ってただそれだけといった内容。週刊文春の「ホリイのずんずん調査」のようにパラパラと雑誌のように読めて、私のようなバブル世代には「ああ、あったあった」と懐かしむ回顧録といったところ。

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

こちらは『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』を読んで購入した。筒井康隆は私が中学3年から高校1年の頃にはまり、新潮文庫から出ている氏の小説は殆ど読んだ筈。だからこの傑作選も「ああ、あったあった」と当時の記憶を呼び覚ましながら読み進め、読後には当時と全く同じ感想──小説が書かれてから何十年も経っているのに全く中身が古臭くない!──をもったことに驚いた。