All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

年末に買った本

 引越し後間もないという理由で、昨年暮れは家の大掃除をさぼった。それで、空いた時間に読もうと、たまたま時間潰しに入った本屋で文庫本をまとめ買い。まとめ買いといっても、大した量ではないが。で、と、本当はまとめ買いする前に、中途半端に読んで部屋のあちこちに捨てている単行本をきちんと読了してから次行ってみよう!と行きたいところなのだが、ごめん、それらの本たち。また後で捲る(かも知れない)から。
 というわけで、一気に集中して読むというのは難しいが、暮れから年明けにかけて、更に現在も、ちょこちょこと、その買った文庫本を消化していっている最中だ。
 因みに、家人と娘が紅白を見ている間に、『寺山修司〜過激なる疾走』を読了。昨年11月に銀座で寺山修司の写真展を観てからというもの(参照)、‘一人寺山修司まつり’状態で、天井桟敷に関連した本を読んだりしている。寺山修司の俳句や短歌や言葉は琴線に触れるものが多いので、メモ代わりにtwitterにつぶやいたり、tumblr やこの All Tomorrow’s Girls でもポストしていくと思う。
 私が読んだ天井桟敷関連の本と、年末に買った本のリストは以下。

寺山修司 (平凡社新書)

寺山修司 (平凡社新書)

*1
15歳 天井桟敷物語

15歳 天井桟敷物語

*2
*3


忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)

*4
マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)

マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

*5
せつない話 (光文社文庫)

せつない話 (光文社文庫)

転落・追放と王国 (新潮文庫)

転落・追放と王国 (新潮文庫)

系統バンラバンラだけど、まあちょっとセンチメンタルに浸りたい部分もあるかも。読後の感想については、追々書いていきますね。
※時々追記してます、してました。

*1:追記:2009-01-16  著者が寺山氏に近い方だった所為か、何事も好意的に書かれていて寺山ファンなら素直に気持ちよく読める一冊。ところどころに散りばめられた寺山氏の言葉がグッと来る。

*2:追記:2009-01-16  当時15歳で入団したサキのドキュメンタリー。実名で綴られた当時の団員の生活(舞台同様私生活もどろどろなのが面白い。時代かなあ。)が分かり大変興味深い。私はこれを50円で買って、一気に読んだ。

*3:追記:2009-01-16  劇団員達の30年後を追ったドキュメンタリー。驚いたのが、吉祥寺の有名な花屋「4ひきのねこ」のオーナーが元劇団員だったということ。

*4:追記:2009-01-16  これは他のブログで何度も紹介記事を目にして名著ということで買った本。民話というか民俗学の部類に入るのだろうけど、50年前に刊行された本。最初の章の「村の寄り合い」の話から素晴らしい内容にただただ感動。村人を不意に尋ねていき、そこでいろいろとお願いする著者に対する村人たちの受け入れる態度というか、純粋さというか、度量の広さというか、おおらかというか、お年寄りたちの一言一言が素晴らしい。これは寝る前に読んだのだが、気付いたら枕が涙で濡れていた。「土佐源氏」は繰り返し読んだ。

*5:追記:2009-01-16  これも一気に読み終わった。読後の感想として、これを不倫の小説と一言で片付ける方とは、多分、私は気が合わないと思う。自分の予感通り、主人公が島本さんと再会して箱根の別荘で一夜過ごした場面など、安堵したくらいだ。「喪失感」とか「欠落感」が共感できる大人が読むラブストーリーだと思う。