All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

渋谷の美術展二つに行く


 昼間、晴れて暖かかったので、急に思い立って渋谷に出かける。先に、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「タマラ・ド・レンピッカ展」へ向かう。月曜日の昼間でも鑑賞者は多く、それも年齢層は高めなので、「流石だな」と思った。レンピッカの作品を生で観たのは初めてなので、感動。自分が高校生時代に、図書館で絵画集を眺めてうっとりしていた作品が目の前にある!しかし、スランプ時代の作品は観ている方も辛くなるような暗さ。作品の大きさも小さく、艶がない。こうして作品に、栄光と挫折の生涯をあらわにされ、レンピッカという女性の魅力、奥深さを更に感じることになった。


 次に、ポスターハリスギャラリーに行く。Bunkamuraから歩いて5分とかからない場所。お目当ては「寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展」だ。こちらは私の他に鑑賞していたのは、学生風の男性が一人だけ。ギャラリー内のBGMも天井桟敷の歌。時々、舞台上の佐々木英明の声が聞こえる。ポスターを手がけたアーティストの面々があまりにも豪華で、改めて70年代って凄いなあと感心してしまった。自分は当時小学生から中学生のガキだったから、当然、天井桟敷知らず。寺山修司天井桟敷を知ったのは、高1の時だった。