「ひとりで悩まないで」カードのイラストが奈良美智
東京子どもネット・フリーダイヤル番号が記載された名刺大のカード。
小学生の息子が、本日学校からもらってきたカードです。『悲しいとき つらいとき 怒っているとき そんなときには 電話をください』という言葉に、ひと目で奈良美智氏とわかる女の子の絵が添えられています。
関連ログ:All Tomorrow’s Girls - Yoshitomo Nara
追記:2014-4-28
最近読んだ、小山登美夫著『現代アートビジネス』(アスキー新書)に、商業主義と距離を置く奈良美智氏の姿勢について書かれた箇所があったので、メモしておく。
奈良さんの作品はイメージ性が強く、人々に与えるメッセージの伝達力も強いので、実際には広告の引き合いは山のように来ています。来ては断り、来ては断る。もう片っ端から断っています。それでもたまに、ボランティア的な仕事を引き受けることもあります。例えば、いじめや虐待に遭った人のための電話相談の案内とか。このような使われ方であれば、イメージが単に消費されることもないと考えられるからです。
(中略)
矛盾しているようですが、商業主義と距離を置くことで、逆にものすごく高い価値を生むのもアートなのです。商業主義を拒否することによって、商業的価値が上がってしまうことがあり得るのです。
(小山登美夫著『現代アートビジネス』(アスキー新書)p.82)