All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

「ブリューゲル版画の世界展」とガチャポン



 ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル 版画の世界
 展覧会の見どころと展覧会構成 詳細



 先週土曜日から始まった「ブリューゲル版画の世界展」に、さっそく昨日行ってきました。屏風絵のような巨大な作品を観るのと違い、ブリューゲルの版画は近づいて観ないと意味がないので、個人的には、混雑する週末より平日がお薦めです。私が訪れた夕方も結構な人出で、精緻な細密描写で埋め尽くされた作品に、どの方も、かなり近づいて丁寧に観ていました。
 展示150点のうちブリューゲルの版画が70点以上あり、残りが同時代と次世代のブリューゲルに影響をうけた版画という構成になっていました。
 版画の殆どは分業制で製作されたもの、つまり、下絵素描はブリューゲル本人、彫版はヒエロニムス・コックを始め優れた彫り師たちによって製作されたものですが、なんと、一点だけブリューゲル自身が彫ったエッチング作品がありました。それは「野うさぎ狩りのある風景」。白黒の線がさほど強烈ではなく、全体が柔らかい線で描かれていたのが印象的でした。
 ブリューゲルといえば、私が真っ先に思い浮かべるのは、armchair aquarium [アームチェア・アクアリウム]の管理人 HN未定さんの別館サイト「 Pieter Bruegel the Elder」です。彼女はブログで、常々ブリューゲルは自分の原点のひとつと仰っていて、特に、「大きな魚は小さな魚を食う」をモチーフにした他の画家の作品(参照1.2.)もまめに紹介していました。
 というわけで、ユーモラスであり幻想的でもある「大きな魚は小さな魚を食う」が観れて本当に良かった!


:おまけ:
会場を出るとグッズ売り場があるのですが、置いてあった“オリジナルガチャポン”でフィギュアをゲットしました。いちいちカプセルを開けて中身を確認しながらガチャガチャやっていたのは、あの時、私一人だけ。1個300円。 


Bruegel Figure ←Click it! クリックで拡大
※ どれが何の作品からのモチーフか当てっこする楽しみも…