All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

近況と写真展の感想

今日から12月だなんて、ほんと驚いてしまう。1年があっという間過ぎる。
11月中は息子のことで心配事が重なり、地味に落ち込むことが多かったのだけど、そんな中でも、欠かさずコーラスの練習に参加したり、娘の学校行事に出かけたり、友人と食事したりすることで、精神的に救われている。


11月中旬に用事のため出かけたついでに、恵比寿の東京都写真美術館に寄り、「須田一政 凪の片(なぎのひら)展」(12月1日終了)と、「写真のエステ−コスモス 写された自然の形象」(11月17日終了)を観た。どちらの展覧会も、友人から招待券を貰って初めて知ったことで、写真家についての前知識も全くなく、ひとりで短時間で回った。土曜日の夕方だったせいか、どちらもそこそこ混んでいた。
特に、須田一政氏の写真展は素晴らしかった。会場に入ってすぐ始まる「風姿花伝」シリーズは、正方形のフォーマット(330×330mm)作品が横一列に並び、その多くが76年、77年に日本各地で撮影されたもの。最初に観た着物姿の少女は、その表情と佇まいに驚いてしまった。稚拙な表現だが、画面がみっちり詰まっていてスカスカしている部分がひとつもない、対峙するのに緊張してしまう、そんな感じ。あと、ポスターにもなっていた山羊の写真は迫力があり、白と黒のコントラストが強烈でドキリとした。