ひとりの人間が、ほかのもうひとりの人間を多少とも必要としている様子を見せはじめると、このもうひとりの方がさっと遠ざかるのはなぜか。重力のため。
(筑摩書房『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ著/田辺保訳 P.010 より)
あるひとつのものが、よいものだと信じるからこそ、その方に向かってすすむのである。それが必要なものになったから、それにしばられたままでいるのである。
(筑摩書房『重力と恩寵』シモーヌ・ヴェイユ著/田辺保訳 P.090 より)
重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)
- 作者: シモーヌヴェイユ,Simone Weil,田辺保
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/12/01
- メディア: 文庫
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