All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

3/6の「ゲーム脳 講演会」の感想:続き

前回のエントリー(参照)の続きです。


先ず、私が今回の森氏の講演会について問題視している点をもう1度整理します。
私が講演会を知るきっかけになったオレンジのチラシ(参照)を見たのは、我が子の発達に何かしら問題を抱えた親御さんが通う区の療育施設の掲示板だったこと。その時は本当に本当に驚いて、一体どういうつもりでここに貼っているのか?と区に対して怒りさえ湧いてきました。我が子が発達の過程で何か困った行動を起こした場合、親は常に「何故?どうして?原因は?」と答えを探すのが普通です。そこにこのオレンジのチラシはないだろうと…。
子どもが無く、ちょっとググれば専門的な知識を簡単に得られる立場の方から見れば、「『ゲーム脳の恐怖』なんてトンデモ本なのに信じるなんて」と一笑に付すことかも知れません。私も以前からヲチしていて森氏の説には懐疑的でした。けれども、あの日あそこに、我が子の為に藁をもすがる思いで、森氏の講演会に何かしらの子育てのヒントを得ようと会場に足を運んだ方がいらしたとしたら、私はその方を決して笑うことはできません。
(整理しますといって、前回のエントリーの導入部の焼き直しになってしまった…sorry.)


本日、また川端裕人氏のエントリーを拝読しました。
リヴァイアさん、日々のわざ: 「わたしも検索をしていただきたい」と主催者は言った(世田谷区のゲーム脳講演リポート3)


挨拶に立った小池課長については、私自身は、人間味があるといいますか好感をもったのですが、川端さんが指摘されていらっしゃる言葉──「わたしもみなさんがお帰りになったら是非、検索をしていただきたいと思っております。」を聞いた時には、ハッ!としました。だから、以下の部分には同意します。

それなりの「効果」はあったように思う。
「おっ?」というような空気が一瞬流れた。
ぼくが言っただけでは「流れて」しまったかもしれない言葉が、ちゃんと届いて、きっと400人のうちの何十人かは確実にその日のうちに「ゲーム脳」を検索したのではないか、というふうには根拠もなく思える程度には。

質疑応答の時間が短縮されて、あの時質問に立った川端氏とは別な意味で、不完全燃焼で尻切れトンボの講演会だったという感想は、あそこに集まった多くの母親たちも抱いてたのは確かだと思います。主催者がたった5分の休憩時間中に、会場から100枚を越す質問票を回収したという事実が物語っています。


それから最後に──
講演会終了後、一緒に参加した保育仲間と講演会の内容についておしゃべりした時に出た意見は、電極をたくさんつけられた子どもや色つきの脳を見せられたりして、科学的かな?と思って聞いていたのに、最後の質問の答えって全然科学的じゃない根拠の無い説明だった。途中眠くなっちゃったし、最初の部分と最後の質疑応答部分だけで良かった。──とまあ、無料だから参加してみたものの、やっぱり聴きに行くのなら、夜回り先生とか声が良くて話し方が上手な先生がいいわよね。という話でお開きになったことを付け加えておきます。


続く