All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

hebakudanさんの訃報

 昨夜、ブログ「血止め式」の筆者である id:hebakudanさんが、5月3日に入院先で亡くなったことを知りました。


 私がhebakudanさんのことを知ったのは、彼女がエキブロで「本と屁爆弾」というブログを書かれていた頃でした。当時、世間で話題になっていた「赤ちゃんポスト」について言及されていた記事が、余所で散見された意見とは全く違っていたためとても印象に残り、即はてブをし、他の記事も読み漁りました。2007年3月のことです。
 hebakudanさんの文章には、私の琴線に触れる言葉が実にたくさん散りばめられていたので、いつも心の中で“姐(あね)さん”と慕っていました。私がはてブしていたことで気付かれたのか、しばらくすると、ブログの右サイド【あんてなリンク】にAll Tomorrow’s Girlsも追加され、とても嬉しかった記憶があります。
 2008年7月27日にはてダに引越して来られる以前、「本と屁爆弾」に『半年ほどの療養を余儀なくされたのでブログを一時休止する』という告知文が掲載されました。その時以外にも、身体の不調を理由にブログを度々休止していたことがありました。私が「読めなくなるのは寂しいから消さないで。もったいない。」と訴えても、笑いながら著名人じゃあるまいしと、エキブロ数年分の記事をさっくり全削除してしまい、さらに、はてダの方も、時々過去ログをまとめて削除していたことは、今から思えば、自分の運命を予期していたための行動かも知れません。
 今年の3月4日に、私のブログのコメント欄で、年明けから自宅療養をしていたという事実を知り、咄嗟にお見舞いに伺うからご自宅の住所を教えてくれと不躾なお願いをメールでしました。その際に、既にhebakudanさんは深刻な状態にあって、ゆえに私に顔を見られたくないという意向も知りました。お互いの本名が分かり、私の本名に対して「つややかで、どこか魔的ですね。二人の青年の間で揺れ動いてしまう女の名前ですぞこれは。うひゃひゃひゃひゃ。」と、顔面の痛みに耐えるのが精一杯の病床にありながら、ユーモラスなお返事をいただき、今、これを書きながらメールを読み返すと涙が止まりません。本当に本当に悲しいです。


関連ログ:All Tomorrow’s Girls - 屁爆弾