All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

今日も日差しがきつかった。昼間、フジロック・フェスティバル帰りで、東京を経由して九州の実家に帰る知人と会い、青山「糖朝」でランチをした。話題は専らライブについて。マイブラは5年前の時より轟音が比較的おとなしかったとか、同じ日(7月26日)の大トリであったトレント・レズナーが素晴らしかったとか感想を聞きながら、楽しいひとときを過ごした。


表参道駅で知人と別れた後、折角ここまで来たのだからと、ワタリウム美術館まで足を延ばした。ここを訪れるのは、「ジョン・ルーリー展」以来だ。三年ぶりだなんて驚き。
今年は、没後30周年を迎えたのを記念して、寺山修司のイベントが多く開催されている。美術館での企画展はもとより、演劇でも寺山戯曲が上演されている。そして現在、ワタリウム美術館でも、寺山修司展「ノック」を開催中だ。
タイトルである「ノック」は、1975年4月19日に、東京阿佐ヶ谷近郊で行なわれた“30時間市街劇”のタイトルだ。(市街劇の詳細)本展ではこの市街劇「ノック」の映像や資料の他、寺山修司の年表順に第一章から第五章まで分けて、多数の未発表資料に触れることができる。
特に私が感激したのは、寺山修司の中学生、高校生時代に書いた新聞や俳句・短歌を読めたことと、「にせもの絵葉書」50点と実験映画を観られたこと、天井桟敷が劇中で使った舞台装置がどんと置かれていたこと。アナーキー且つ泥臭いカッコ良さで充満された寺山ワールドに身を浸し、しばし日常から逃避できた。会期は10月27日(日)まで。