All Tomorrow’s Girls

It's hard to stay mad, when there's so much beauty in the world. ━American Beauty

息子の夏休みの課題に付き合って

世田谷美術館の企画展「榮久庵憲司とGKの世界 鳳が翔く」に行ってきた。
案の定我々の他にも、平日にもかかわらず、中学生連れの親子や中学生のグループを多く見かけた。一部の区立中学校では、美術の宿題に、美術館を訪れて鑑賞した作品について、ペラ一枚にまとめなければならないというのがあるのだ。美術館の記念スタンプも押さなければいけないので、サボれない。ただし、中学生は入場料免除。
会場に着くと、早速学芸員の方が近づいてきて案内をしてくださった。「俺、アートは苦手。絵はまだしも、工芸品とか立体ものはさっぱり分からない」と小声で話す息子を引き連れて(お前の宿題だろう!)、案内に従って館内を隈なく回った。私も栄久庵憲司については予備知識がなかったので、彼が率いる創造集団GKの膨大な作品を見て初めて、日常で見慣れた製品が、実は彼らのデザインによるものであることを知った。製品化されたものやその模型の展示のほか、後半は、スピリチュアルな世界を表現した大規模なインスタレーションが続き、喜多郎のBGMが流れる場の雰囲気に、私はちょっと抵抗感があったが、息子はロボット仕掛けの涅槃が気に入った様子だ。